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シンゴリラ先生がやってきた

岐阜からシンゴリラ先生こと松本信吾先生がナチュラの保育を見学に来られた日。

朝の会が終わりみんなが散る瞬間、大号泣した年少Sちゃん。 みんなが振り向き、どうしたん?って声かけて。 Sちゃんは、今日やりたいことを言いそびれたみたい。 年中Kが〝じゃあみんな呼んでくる!〟って言って、全員呼んできてくれて。 そしたらSちゃんは小さな声で、 〝けいと〟って呟いた。 〝けいとをしたい〟と言いたかった。 そうかー しのちゃんは毛糸したいんやな。 じゃあ指編み教えてあげよか?って、年長のM。 みんなが、うん、うん、って聞いてたらいきなりSちゃんが笑顔で椅子をなおす。 (言いたいこと言えたからスッキリ)

みんな、一斉に遊びに向かう。 この流れを子どもたちだけでやってて、しかも全員で共有できてたそうです。

*みんなが戻ってきてSちゃんの話を聞いている

この日のことをシンゴリラ先生は

 

ありのままの自分を表現することを支えられ、周りにいるスタッフも子どもたちも自分ごととして捉える環境を作っていること。そして保育後の振り返りではその子が何をしたかではなく、心の経験が皆に共有されていること。”保育は未来をつくる最前線”と言ってきたけれど、それを目の当たりにした

 

とおっしゃってくださいました。

その日お母さん当番に入っていたはるぴんのレポートです。

全然割れない大きな薪があり、トンカチでカンカン叩くのだけど全然割れず。シンゴ先生が来てアドバイスをしてくれ、あれやこれやと試して割ってくれました。私がやりたかっただろうと、割りやすそうなものを選んでくれて自分でも割れました!

私はこの薪が割れることが一番の目的で、自分がしたいという気持ちはそこまで無かったと思っていたけど、シンゴ先生に「頑張って自分でやりたかったもんねー」と言われて簡単には割れないけど頑張ったら割れる位の達成感のある体験をさせてもらえたことで、心がすごく満たされた感覚でした。全然届かないと疲れてしまうし、簡単過ぎると面白くない。ちょうど自分が成長できるところを提案してくれて、最後まで共にいてくれる、一緒に喜んでくれる。

スタッフさん達もいつもこうして接してくれているよなぁーと思いました。

大人も子どもも、やりたいことをやれるように環境を提案する提供することで、自分への信頼が積み重なっていくのだなと感じました。

*以前から気になっていた赤い実がツルリンドウという名前で

食べられるとシンゴリラ先生に教えてもらった

※その日の保育 いろんな場所でそれぞれ夢中で過ごす

〜保育スタッフ ちひろちゃん〜

森のようちえんだけに囚われず色んな現場で〝保育〟を探究し続けているシンゴリラ先生。

〝シンゴリラ〟の名前がもうズルくて(笑)子どもたちは一瞬でロックオンされてテンション上がる場面もあったけど、でも今その子が何をしてる途中だったのかとかすんごいよく見てて全部分かってはって、そんな時の距離の取り方もめちゃくちゃうまいし、ほんとにプロだなぁ、、ハートが熱くて優しくて、めちゃくちゃかっこいい保育者でした。

 

〜ナチュラ代表まゆころりん〜

これまでたくさんの森のようちえんや認可園を見てきたし、ご自分でも広島大附属幼稚園で森のようちえんをやられて、3年前から自然保育研究と養成校(大学)で先生されてるシンゴリラ先生が、これまでで一番感動してこれ以上ないと思った、と言ってもらえてました。

 

シンゴリラ先生ありがとうございました!

 

年少年中保護者Nancy


森のようちえんウィズ・ナチュラ季刊誌サステナme協賛企業様