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心の中の鬼


前日に鬼はどうして私たちの前に現れるのかを話し合った翌日。

鬼がフィールドにやってきた

 

目の前の鬼との静かな中にある みんなの葛藤があった時間

 

去年の印象が強かったので みんなもっと乱れるのかと思ったら

壁にべったりひっついてその場から離れない

 

その場から豆を投げていた みんな真剣、必死やった

 

鬼が来る前は怖い、すぐに帰りたいと泣いていた年長Sちゃん、

鬼が来た瞬間表情や行動が変わってめっちゃ豆を投げてて 感動した

 

年長Sちゃんだけじゃなくて ほんまみんなまっすぐに鬼にむかってて

すごい時間が流れていた

 

鬼さんも怖さの中に優しさ愛を感じるような佇まい、素敵でした

 

緊張感がありまくりやった 年少さんは離れててよくわからんかったけど

年少Yが至近距離で投げていたのがみえた

 

鬼が帰ってからみんなの話がとまらへんかった

 

途中年少Sが隠れたいと走ってきて 掃除用具入れまで走ってきた

初めは隠れてたけど 鬼がめちゃくちゃ近くまできて どうなるんや?!おもたわ

 

おにっ!やめいっ!とすごくしっかりとした声で鬼にむかっていった

聞いたことない声やった そのあとも鬼は外!としっかりといってた

 

鬼が帰るときには豆をなげて 鬼退治してはった

怖いのに みんな必死で立ち向かっていく

目の前の事から逃げない、目をそらさない

 

ほんま、みんなかっちょいい

 

鬼が帰ったあとは

年中Yは年少さんの時は怖かったけど 年中さんになったから勇気だしたら豆をなげれた!と何回も話してくれた

 

年長Sちゃんはホッとしたのか

鬼の話ではなくて自分のお誕生日会の話をしていた

 

 

年中Mは悲しくて涙流れていたけど気づいたら涙止まってて

鬼さんが悲しい気持ちを持っていってくれたと思うねんと言っていた

 

前見てこころを見せてたから連れされへんかったと思うねんとも言っていた

 

みんなそれぞれに話が止まらない

 

年長Sちゃんはしばらく周りを警戒していた

 

豆を拾う時間にはみんなリラックス

 

沢山、沢山のみんなの頑張った結晶の豆がおちている

 

拾いまくる子ゆっくり拾う子

話をしながらやけどみんなもくもくとやっていた

 

気持ちを整えているようにもみえた

全部が必要な時間大事な時間なんやなぁとおもった

年長Kが朝の会で 友達を助けるか 自分だけ助かればいいと思うのか どっち? と

年長Tと年長Sちゃんに聞いてて 偉そうにきいとんなー!

 

年長Kがどうなるんか楽しみや!って思ってたら

年少Kがさらわれても 全く助けにいかへんかった笑

 

スタッフさんが年長K!助けに行こう!って何回か声かけてたけど

まったく動かず、豆を必死になげてた

 

なんやねん!行かへんのかいっ!と思ってたら

 

終わってから 年少Kのこと、助けれた、よかった ってぼそっといった

 

豆を投げて助けてたんやと ハッとなった

 

帰ってから聞いたら

 

ほんまは助けに行きたかったけど 怖かったといってた

終わりの会でも みんな年少Kを助けに行きたかった気持ちはあったと言っていたみたい

 

みんな年少K!と一生懸命叫んで豆なげてたもんなぁ

年少Kは途中鬼さんに抱えられながなら フリーズしたみたいな瞬間があって ちょっとおもろかった

あれはいったいなんやったんや

 

年長Kは 兄弟に悪いことしちゃったなぁと思い返してた

今日鬼がきたことで わかったことがあった

 

透明な小さい鬼が心にとことこ と苛ついたときにはいってくる

 

入ってきたらシッシッって追い払ったらいいんやってゆーのがわかった

 

終わりの会での話がスタッフさんからシェアがあった

 

鬼は一人ひとり指をさしていた

 

それは連れて行く子を見てたんじゃなくて

悪い心がちゃんと出ていったか 心が見えてるかを確認していたんじゃないかな?

 

年少Kが気持ちをだせてへんから

鬼は年少Kの心をじっくりみたいから連れて行ったんやと思うねんってゆーてた

 


 

子どもたちから出る言葉 感じてることがすごい、、

そこまで感じることができるのか?! と驚いた

 

 

年長児保護者 いけちゃん

森のようちえんウィズ・ナチュラ季刊誌サステナme協賛企業様