学年ごとのグループ(5~6人)で話し、その後全体で共有する…という流れになるパターンが多い『振り返りの日』。
けれど今回はその数日前に、子どもたちがお気に入りのぬいぐるみをようちえんに持参するという状況が続き、それに対し保護者たちも各々思うところが出てきた背景から、この現象への思いを出し合うところから始まった。
わが子がぬいぐるみを持っていくことで、保育の場が乱れてしまうのではないかと気になる…
わが子の過去と現在の行動の違いに成長を感じる…
まずその子の意思を尊重し、持っていった先で何が起こるかを体験させてみたい…
自分の価値観から頭ごなしに制止してしまう自分に気づき、子どもと対等な立場で話せてないことを痛感した…
自分の想いを出し切らないわが子と自分が重なる…
様々な意見を出し合う中で、「ぬいぐるみをもっていくかどうか」という直接的な話から「ぬいぐるみの件を通してみえてくること」に自然と焦点があてられ、それぞれの親子・保護者個人・保護者チームとしての現状や課題がみえてくることに気付く。
園として『自宅から私物のおもちゃなどを持参しない』という決まりがあればこんな議論も生まれないのだけど、誰かが勝手に正誤を決めずに当事者みんなで"みんなごと"として考え、ルールが必要となればつくる。
けれど、大事にしたいことはそのゴールではなく、そこに至るプロセス。
マニュアル化された時間割や方法でなく、「いま」「何を大事にしたいか」の積み重ねの時間をウィズナ・チュラではとても大切にしている。
子どもたちが森で日々体験していることを、こうして大人もやっているんだな〜と実感した『振り返りの日』でした。
まずしっかりと足元をみて、そこから新しい一歩へ。
新年も、森がわたしたちを待っている!
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