2回目のお母さん当番。
ようちえんの様子が見える楽しみもあるけど、苦手意識の方が強いお母さん当番。
1日入ってみて、何にも感じ取れなかったらどうしよう。
と思っているからだ。
朝準備中にそんな事思っていたけど、昨日の保護者ミーティングで、じゃんけんは思いがそのまま乗っかるから面白い。勝つ思いが強ければ勝つ。と聞き、絶対勝つと思って望んだら勝った事を思い出して。
ジャンケンだけじゃない。
全部自分の気持ち次第じゃないかと思い直し、向かった。
雨のキャンプ場。
朝のミーティングでは、今年の10月30.31日に奈良の曽爾である森のようちえん全国交流フォーラムの話になった。
何年も前から義務教育を5歳からに引き下げようという動きがあること。(知らなかった。小学校は寺子屋になったらいいなぁと思っている。)小学校に入学して、机に座っていられない。。。などの問題は、それまでの幼少期に規制ばかりで、やりきることをしてこなかったからじゃないのか。。
自然教育??を取り入れてきた幼稚園でも、コロナによって今まで通り出来なくなり、子供たちに影響が出ていること。コロナの世の中になっても森のようちえんだけは何も変わらずにあること。
いろいろな、子供を取り巻く問題の中で今、大切なものは何なのか。奈良から発信する。奈良から世界中に発信する。と話しているのを聞き、わたしの中でも沸き上がってくる感情がありました。
雨の中、屋根の下、はじまりの会が始まった。年少のいちご組の息子Yは、「あかちゃんねこちゃんになっちゃった...」と言い、抱っこ。
甘えたいとき、泣きたくなるとき、この言葉が出てきて靴を脱ぎ、抱っこを求めてくる。
どうしてあかちゃんねこちゃんになったの?
みんなの声が大きいから。
のようだ。
その感覚はわたしもわかる。
みんなで小さな輪になって会が進んでいく。
おこだでませんように
を身を乗り出して見ていた。
ふと気がつくと、年長バラ組Mだけ階段を登ったあたりに一人でいる。さっきまでスタッフちひろちゃんと一緒にいたような気がするけど、ちひろちゃんはみんなの輪の中にいる。
かっぱを着ていない。
そんなMが気になり、見ていた。
ちひろちゃんも、輪に入りながら、何度も、Mの事を気にして見ていた。
しばらくの間Mは一人雨のなかにいた。
ちひろちゃんは何かに気がついた時、Mを迎えに行った。
朝の会が終わり、お散歩、絵の具、折り紙、焚き火。やりたいことをやるみんな。
わたしは膝の上から離れないYと一緒に折り紙をつくる。
天の川を作ったら、
これ作りたい!
と、年長K。
作り方を簡単に教えたら、すぐに上手な天の川が出来上がった!
できた~!三角にして切ったらどうなるんやろ???
三角に折ってから、切り込みを入れる。
見たことない形の天の川ができた。
ハートで切ったらどうなるんやろ?
丸で切ったら、こんなかたちで切ったら。。。
紙を開くまでどんな形になるかわからない。それぞれに違う形のたくさんの天の川ができた。できる度に、こんなんになったーーー!!!
と、見せてくれるK。
キラキラしてる
年中かりん組Sは、マグマ。
を作っていた。
黒い折り紙を三角にしててっぺんから赤いマグマが出ている。それから、何枚も紙を丸めて、巻物。忍者や侍?の事が書いてあるみたい!
わたしは、Sのマグマがすごく良い!と思った。
後からエクスカーションにはいっている保護者いけちゃんもそれを見ておにぎりみたいやんと言っていて、梅干しおにぎりにも見えた。
火のそばに濡れたMが立っている。いけちゃんがタオルでMの髪の毛をふいている。ふたり何だか楽しそう。優しい空間に見えた。
年少Kが、こめちゃんお昼一緒に食べようと言ってくれる。すぐに息子Yが、だめ!ふたりで食べる。だめ!と。わたしはKともYとも一緒に食べたい。と伝えるけど、なんかちょっとギスギスとした空気。
その後も、Yと作った、ウインナーのりまき。Kはのりまきをとりたいが、Yは渡したくない。食べるまねをするK。だめ!と、Y、を何回か繰り返していた。
Yはまだ膝の上から離れない。
片付けして、ご飯の時間になっても、長靴はかない。だっこだっこ。
ご飯いらない。
どんどんぐずぐずになっていく。
わたしはいらいらしてくる。
最後の方で、やっと気がついたのだけど、Yは多分わたしがお母さん当番に入る日を何日も楽しみにしていたんだ。29日の当番を7日に変更してもらったので、多分1週間楽しみにしていたんじゃないかな。この1週間の間に何度か、お母さん当番の事を聞かれたし、一緒にお弁当を食べるんだ!と言っていた気がする。
そんなYの気持ちを、全く無視して、Yを見ず、周りばかり見ていたなぁ。と、今気がつきました。
何で離れないんだ。。と思っていた。。ごめんY。
でもその一方で、Yがくっついていることで安心しているわたしもいるんだ。ずるいな。。。
今のYは、今しかない。こんな状態も特別で幸せで楽しいんだと思えたらいいなあ。
終わりの会に、年長Mがいた。
ちひろちゃんが、はじまりの会の時の事を聞いていた。
雨に濡れているMを見て、気持ちが良さそうに見えた。悲しい寂しい気持ち、雨に流れていって、そのままでいるのが良さそうに見えたから離れたけどそれで良かったかな?
Mは、良かったとうなずく。
そのあと
雨に濡れて元気になったんだ!!と言って、一瞬とてもいい笑顔をしていた。その笑顔が焼き付いている。
わたしはびっくりした。
そうだったのか。
あえて、ちひろちゃんはMを一人にしていたのか。
そして、Mの笑顔。
この日一番心に残った場面でした。
(年少保護者 こめちゃん)
コメントをお書きください