なつのえほん
このページでは、森のようちえんウィズ・ナチュラの日々の活動で読まれている絵本やスタッフ・保護者がオススメする季節の絵本を紹介します。
2022年6月14日 射手座満月
卒園児保護者あすかちゃんが
オススメする絵本は
「かないくん」
谷川俊太郎 作
松本大洋 絵
出版社 ほぼ日
夏の絵本ではないけれど、この梅雨の時期に
じんわり読むのがオススメです。
『きょう、となりのかないくんがいない』絵本のはじまりは、この話を語るおじいちゃんの学校の教室。ある日いない席は、永遠にいない席になった。日常に訪れた死を、少年はどう捉えたのだろう。
※天理市福住町にある波羅門杉
かつての少年は老人となり、今、死に近いところにきた。そして、語り手はおじいちゃんから孫へと…。私たちは産まれた瞬間から「死」に向かっている。明確に「死」があるからこそ今ある「生」が尊く、愛おしく、美しい。
『しぬって ただここに
いなくなるだけのこと?』
「かないくん」はいないけれど かないくんのことを話す時、そこには、かないくんがいる。 私たちは誰かの中に生きた痕跡を残し、生きているのかも知れない。先月、大切なひとのお母さまが亡くなられた。そのひとからお母さんの話しを聞かせてもらう度に、すてきな方だなぁ、いつかお会いしたいなぁと思っていた。 会えることはなかったけれど、今もそのひとがお母さんの話しをすると、そこにその方を感じられる。私にとっては、生きている時も、その後も そのひとを通して、お母さまは生き続けている。
卒園児保護者 あすかちゃん
7月24日(土)水瓶座の満月
頑固さや屁理屈を手放し、
自分らしい自由を手に入れるのに最適な
水瓶座の満月に
保育スタッフゆかさんがオススメする絵本は
「おこだでませんように」
くすのきしげのり作 石井聖岳絵
小学館
毎年七夕の季節が近づいたら子ども達に読んでいる本があります。
〘おこだでませんように〙
主人公[ぼく]のとらわれのない素直な心が[ぼく]目線で描かれていて、読んでいる子ども達も絵本の主人公の気持ちにぐっ!と入り込み、真剣な表情で[ぼく]の言葉や絵の情景を感じていました。
子ども達ひとりひとりが主人公[ぼく]と似たような体験者であり、子ども同士だからこそわかりあえる気持ちが詰まっていて。
だから読み終わったあと…共感して自分の体験を話し出し友達とまたそこで、
「わかる〜」「そんな時、私もある!」
と[ぼく]から沢山の勇気を受けとっているように感じました。
私も幼少期の頃の自分と目の前の子ども達とで、そこの気持ちを今この空間で共に感じあえる時間が大好きです♪
ぜひ、この夏に親子で読んでみて下さい♡
保育スタッフゆか
6月25日(金)山羊座の満月
あなたのインナーチャイルドを癒す良いタイミングになりそうな「成熟した大人」の星座山羊座の満月にオススメする絵本は
「めっきらもっきらどおんどん」
長谷川摂子作 ふりやなな画
福音館書店
あえて紹介されなくても、多くの方が読んだことのある名作中の名作。我が子たち、長男4歳と次男2歳も昨夏に続き、今夏もやっぱり大好きな本。
神社にある大きな木の前でめちゃくちゃな歌を歌ったら、ヒューっと穴に吸い込まれて不思議な世界へ導かれた、かんた。3人のお化けたちがやってきて、それぞれと遊ぶことになります。
その遊びが、まさにファンタジー!
一人目のお化け、しっかかもっかかとは風呂敷を首に巻き、空を飛ぶ遊び。もちろん我が家では去年、この遊びがブームになり、大きな風呂敷をつけたまま近所の八百屋さんにも行きました。布って本当に自由自在に姿を変える、どんな遊びにも使える万能な素材。
二人目のお化け、おたからまんちんとはお宝交換。ここでかんたが渡すのはビールの王冠!我が家はお酒を飲みませんが、今の時代もビールの王冠を集めて遊んでいる子っているんでしょうか。いてほしいな、、、我が子たちからビールの王冠ってなあにという質問は今のところ飛んでこないので、何か分からないけど、かんたの大事にしていたきれいなものという認識みたいです。それでよし!
3人目のもんもんびゃっことは縄跳び。ここで絵本は縦になり、空まで高く縄跳びをする二人の姿が。ふりやななさんの絵は、本当に素晴らしいけど、私はここの絵が一番好きかな。本当に気持ち良さそう!
さんざん遊び尽くしてお腹も満たし、最後かんたが月夜に向かってある言葉を叫ぶと、くるくるくる〜、かんたは元いた神社の前に立っている。
毎日毎日、呼ばれすぎていい加減にしてくれよと思うこの言葉。しかし子どもがこの言葉を発するとき、そこにはもう無限にいろんなものが含まれているようにも思う。そしてそれが力となり、願いを叶えたり窮地を救ったり。
さて、この本が大好きになってから近所を散歩中、まさにこの本に出てくる神社と木を発見。私がめっきらもっきらどおんどんみたいだねというと、じーっと木を見つめていた長男。あの時彼は何を考えていたのかな。
年少児保護者 Nancy
射手座満月(2021.5.26)
年長児保護者イケちゃん
オススメのなつのえほん
「うどんのうーやん」
岡田よしたか 作
ブロンズ新社
絵本があまり得意ではない私。
何かを感じなければ、作者は何が言いたいのか?と勝手に考えてしまい、
読み終わる頃には感じなければ!で
頭がいっぱいになることもしばしば、、、
この絵本に出会った時は「あーおもしろかったー」とすごくスッキリした!
関西弁の親しみやすさと話の展開に引き込まれ一瞬で読み終わった。
我が子も笑いながら聞いている。
私が子供たちと楽しく読める絵本。
温かくて優しい気持ちになれる絵本。
いろんな具材が出会って力を合わせて、いくつもの壁を乗り越えながら一つになっていく。
えっ?!これってナチュラやん!!
読みながら、えーーーってなった笑
面白い発見したぞ。
うどんの具材たちのようにいろんな人が集まりありのままの姿で居れる場所。
丼の中がナチュラやんか!!
メザシは個性強いなぁ
梅干しもなかなかインパクト強いなぁ
メザシは誰やろ?!
と色々と妄想した。
そんな私達、今を模索し何かを生み出そうとしている真っ最中!!
絵本の世界と今がリンクしてるような気がしてすごくワクワクした!!
具材達のように一人一人が幸せな状態で居るから、きつねさんを幸せにできるのかなぁ。。。
きつねさんが美味しそうに食べている場面はいろんな事が沢山詰まっているように思えて、すごく幸せな気持ちになりました。
「うどんのうーやん」を読み終えて私が感じるままに絵本の世界を楽しんだらいいのかぁとワクワク、嬉しくなりました。
読んで頂きありがとうございました!!
みなさんもぜひ読んでみてください!!
年長児保護者いけちゃん
あきのえほん
ふゆのえほん
はるのえほん